地獄と極楽

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人間である以上、だれにでも欠点はあろう。不思議な縁に結ばれて夫婦としての営みをつづけながら、それを指摘しあっていたら、それこそ地獄だろう。

その反面には、だれにでも何らかの長所があるはず、夫婦としての縁に喜びがあるならば、お互いにそれを認めあって、感謝しあう、それが極楽だろう。

幸福へのコースか、不幸への歩みか、分かれ目はここにある。

(武田法得『支えあうもの』より)